Let’s play Kawaii dress-up with Daz Studio, and explain how to make a Kawaii image.

Daz Studio ポーズを直感的に付け、微調整する(応用編)

今回は、Dazを使い始めて誰もが直面するフィギュアのポーズ付けについて解説します。
フィギュアにポーズを付けるにはDazショップからポーズ集を買い、フィギュアを選択しポーズ集のポーズをクリックするだけでよいわけです。
これはもっとも基本的なやり方なので、以下の私の記事を見てくださいね。

しかし、やがてそれでは飽き足らなくなり、自分でポーズを付けたくなるものです。
ではどうしたら最も簡単にポーズを付けることができるのでしょうか。

今回はこんな感じの絵(屈伸)を作りながら学んでいきましょう。

ノード(Node)を選択して体の部位をRotateする

ノードは3Dでよく使う用語ですが、ここでは体の部位と考えてください。
Dazでフィギュアの体の部位を選択する時は、Node Sellectionツールを使います。

今回、屈伸のポーズを作るために、白く囲んだフィギュアの体の部位を曲げていきたいわけです。
そこでNode Sellectionツールをクリックした状態で、フィギュアの体の部位にマウスを合わせると微妙に色が変わり、それが体のどの部位(Node)を指すのか表示されますので、SceneペインでそのNodeが選択されるようにクリックしてみてください。

クリックするとSceneペインでNodeが選択された状態になりました。

次にRotationツールをクリックして選択します。

すると、どの方向に回転するのかが色違いの円で表示されます。
これは図のように左上にある円が幾重にも重なったツールと色が対照になっており、同じ色の部分を左右に移動させると、その色の方向に体の部分が曲がるようになっています。
非常に直感的に操作することができるので、とても便利です。

今回は屈伸ですから、赤い円の方向に曲げたいです。

そこで赤い部分にカーソルを合わせます。
すると左右の矢印が表示されるので、この状態でマウスをドラックしてください。
図では矢印が表示されていませんが、赤から微妙に色が変わり(オレンジ色)、そこに矢印が表示されます。

矢印の右側にマウスをドラックしてみました。
確かに腰が屈伸の姿勢になりましたが、まだまだ曲がってくれないと屈伸とは言えません。

Dazではデフォルトで不自然なところまで体が曲がらないようにリミットがかかっています。
普通はこのリミットの範囲で曲げていればよいのですが、今回はちょっときつい屈伸をしてもらうので、リミットを外します。

では、円が幾重にも重なっているツールの左上にあるTポーズの人体アイコンの右下の、逆三角形をクリックして、Limits Offを選択します。(※リミットを解除すると不自然なポーズになることが多いので、多様しない方がよいでしょう。)

一番上の赤い部分にマウスを合わせ、左右の矢印が出たところでさらに右側までドラックしてみました。微妙の黒い線が出ているところまでドラッグしています。

上半身の残り3つの部位も同じように曲げて、屈伸らしいポーズにしていきます。

腕を曲げる

さて、ここでどの関節を曲げれば、屈伸の姿勢としてふさわしい腕のポーズになるのか考えてみましょう。
どう考えても肩の関節が下方向に曲がらなければなりません。図のように赤い円がそれにあたることが直感的に見てわかると思います。
そこで今までと同じように複数の円が重なっているツールの赤い部分にカーソルを合わせて、左右の矢印が出たところで、今回は左側にドラックしてみます。

図のように腕が曲がって下りました。
直感的に腕を下したわけですが、正面から見ると腕と足が平行になっていないことがわかります。またPosingペインを見ると、Twistのスライダーを動かしていたことがわかります。0から-128まで動かしていたことがわかります。これもLimitを外していたので、円が重なったツールのところが赤い部分以上にドラッグしていることがわかります。

今度は紫色の円の部分を回転させれば、腕と足が平行になることが直感的にわかると思います。
では多重円のツールをドラッグしてみましょう。

腕と足が平行になりましたね。
Posingペインを見ると、今度はBendが0から38まで数字が変化しました。
直感的にマウスドラックしてピタリと位置があった場合はよいのですが、細かく合わせたい場合は、Posingペインでスライダーに数字を入力して位置合わせをした方がよいです。

片側のポーズを反対側のノードにコピーする

今回の屈伸は左右がシンメトリーなポーズです。
そこで、片側だけ作って、反対側にポーズをコピーした方がきれいなポーズになるわけです。
その方法を説明します。

Sceneペインで左腕をすべて選択しておきます。

Posingペインを選択した状態で、図の赤丸の部分をクリック、メニューから「Symmetry」を選択します。

図のように、ダイアログボックスで設定をします。
選択した部分を、左側から右側にコピーするという設定です。

左右対称のポーズが完成しました。
あとはイメージ通りのポーズにするために、微調整をしていきます。
たとえば腕が足についていた方がよいなら、上体をもう少し曲げて微調整をします。

図の黄色い部分が上体のノードです。
曲げるわけですから、Bendのスライダーです。
一つずつノードを選択して、数字を微妙に増やすとよいでしょう。細かい調整はスライダーの数字でするとよいです。

完成です。

管理人のコメント

ポーズを自分でつけることができるようになると、ずっと表現力が上がります。
正直、失敗してもよいから納得するまで何度もトライしてみてください。
そうすると、あるところからずっと短い時間でポーズを決めることができるようになってきます。
自転車に乗ることができるようになった瞬間みたいですね。

ポーズを付ける方法は他にもいろいろあるのですが、この方法が一番簡単だと思います。