Dazフィギュアを利用した、Unityベースのアプリケーション「Vart A Mate」の利用方法を解説するコーナー。今回は雨を降らせたり、シャワーを注がせたりする表現の仕方を解説していきます。
VaMではこのような表現をPluginで作っていきます。雨を降らせる定番PluginはFluids 101です。
このプラグインはちょっと使い方が難しいので、手順を追って説明していきましょう。
Fluids 101
こちらは、VaMの大御所、hazmhox様のプラグインです。
こちらのプラグインにはデモシーンが用意されていますが、利用用途が高いプラグインなので、一から作っていく方法を紹介しましょう。
下記のVaM HubからDLします。DLボタンを押すと、Demoも同時に読み込まれます。
Fluids 101のページ
もと絵の制作
人物Atomを読み込み、服を着せます。
今回は雨のシーンを作るので、カスタムユニティアセット(CUA)で背景の3Dモデルを読み込んでおきましょう。
立体図形のアイコンをクリックして、Scene Add Atomタブを開いたら、EnviromentsからCityScapeNightをクリックして、人物Atomの背景に夜の都市の景観を読み込みます。
Fluids 101から雨のCUAを読み込む
雨もまたCUA(カスタムユニティアセット)で作られています。そこで先ほどと同じように立体図形のアイコンをクリックして、Scene Add Atomタブを開いたら、Misc(その他)からCustomUnityAssetをクリックして、Add Atomをクリックしてください。
これで見た目には変化がないですが、CUAがシーンにセットされます。
Slectタブを開き、CustomUnityAssetをクリック、Controlを選択します。
CUAのコントロールパネルが開くので、Select Fileをクリックします。
図を参考に、Fluids101のAssetbundleを選び出しクリックして読み込みます。
Fluid101にはさまざまな水滴表現があるので、その中から雨のCUAを選択します。
hzm_fluidenviro_rain_01.prefabです。
このCUAは雨粒が落ちてくるアニメーションのプレハブです。
プレハブを読み込んだだけではアニメーションが動きません。そこでPluginsタブを開き、Add Pluginをクリックしてrainのコントローラを読み込みます。
Select Fileをクリック。
FluidenviroEditorRainという名前のコントローラを選択します。
この段階で雨が降ってきます。
Open Custom UIをクリックしてコントローラを開くと、さまざまな雨の調整ができます。
図のようにRain amountのスライドバーで雨の量を増やすことができます。
動画で確認してください。
人物Atomにはアイドリングのタイムラインアニメーションを当てています。
雨のCUA重ねてリアルにする
先ほどと同じように立方体アイコンでCUAを加えます。
2つ目のCUAなので、Selectタブを開くと、CustomUnityAsset#2が表示されています。
Controlをクリックします。
Select FileでFluid101を選択したら、Assetから今度は下記のプレハブを選択します。
Rain_distant_01.prefab
続いてPluginsタブを開き、Select FileからFluidenviroEditorRainDistantを選択します。
Open CustomUIをクリックしてコントローラを開き、たとえばRain opacityで霧状の雨の密度を調整できます。
実際の再生動画です。
人物Atomにはアイドリングのタイムラインアニメーションを当てています。
こんどは雨の跳ね返りのCUAを読み込みます。
すべて同様にしてCUA#3を設置し、そこに以下のプレハブを読み込みます。
rain_splash_01.prefab
Pluginsタブ、Select fileで図にあるようなコントローラを読み込みます。
動画で跳ね返りを確認してください。
シャワーシーンを作る
まずシャワーシーンを読み込みます。
あらかじめVaM Hubからbathroom-tinyアセットをDLしておきます。
人物を読み込んで下記のようなシーンを作っておきます。
Select FileでFluid101を選択、Assetでshower_01_prefabを選びます。
雨と同じようにPluginsタブを開き、Add PluginからEditorShowerを選んでください。するとシャワーの水滴だけが出てくるのですが、変なところにAtomがあるので、探すところから始めます。
図のように変なところにあるので、Selectタブを開き、CUAを選択、Cotrolをクリックして雨のCUAのギズモを表示してわかりやすくします。
立方体部分をマウスでつかんで、シャワーヘッドまで移動させ、円の部分から回転させて水滴を下方に落ちるように調整します。
動画で表現を確認してください。
人体に水滴が落ちて跳ね返っているのがわかりますね。
管理人のコメント
今回はVaMで雨を降らせたり、シャワーヘッドから落ちる水滴を表現する方法について説明しました。
VaMはUnityベースなので、このような高度なアニメーション表現を比較的簡単に作成することができます。これはすごいことだと思います。
Daz Studioだけでこの表現をすることは不可能です。
このようにVaMではPluginを使うことにより、高度な表現を達成することができます。