Dazフィギュアを利用した、Unityベースのアプリケーション「Vart A Mate」の利用方法を解説するコーナー。今回はIdling~人物が立ち止まっている時の何となくの動作のアニメーションを付ける方法を解説します。
VaMの日本人的な人物Atomをたくさん紹介してきました。それらをVaMで読み込み、静止した状態では寂しいので、生き生きとした動きを与えたくなりますね。
それでこそ、Clothを着せたフィギュアも生き生きとしてきます。
そこで今回は、人物Atomのアイドリング時にちょっとした自然な動きを与えるプラグインを紹介します。
Idle Poser
こちらは、VaMの大御所、MacGruber様のプラグインです。
こちらのプラグインは自分で設定することを前提に作られているので、今回はDemo用のシーンアドオンパッケージを読み込んで試してみます。
下記のVaM HubからDLします。DLボタンを押すと、Demoも同時に読み込めるので、必ず選択してください。
検索窓にIdle Poserと打ち込み、お目当てのデモシーンを選択します。
人物Atomを日本人的なフィギュア、Oronan様のフィギュアに変えました。
やり方は過去記事を参照して、アピアランスプリセットからフィギュアを変更してください。
過去記事 Appearance presetsに保存した人物Atomを読み込む
このDemoシーンは読み込んだ瞬間にアイドリング動作を始めます。
スタジオ風なCUA(カスタムユニティアセット~つまり背景の道具)が付属しているので、そのままフィギュアをスタジオ撮影をしているような体で使うことができます。
以下の動画でご確認ください。
このプラグインは自分でアイドリング動作を設定することができます。
その場合、人物Atomにこのプラグインを当てて、プラグインの設定から設定をしていきます。
Free Idle Mocap
いきなり敷居が高いプラグインを紹介してしまいました。
次のプラグインはとても簡単です。
このプラグインはアイドリングというよりは、ダンスシーンに近いものがあります。
Free Idle Mocap for Creatorsのページ
検索窓にIdleと打ち込んで、お目当てのプラグインをクリックします。
またまたOronan様のフィギュアを当てて、あらかじめClothesを着せています。
動画で確認してください。
こちらはMocapというViveなどを使って実際にモーションキャプチャーした動画です。
シーンアニメーションという形式のアニメーションファイルになっています。
シーンアニメーションタブの左上、Start Projectsボタンを押すと動画がスタートします。
自動再生にチェックが入っている場合は、シーンを開いた瞬間に動画がスタートします。
どうでしょうか、あまりに簡単にアニメーションが付けられるので驚くばかりです。
Daz Studioのアニメーションが基本的に書き出し専用であるのに対して、こちらはリアルタイムにアニメーションが動くので、着せ替えのファッションを即時に楽しむことができます。
アニメーションのスタートの仕方を詳細に説明しておきます。
(1)Edit Modeにする
(2)赤い四角で囲んだアイコンをクリック
(3)Scene Animationタブを開く
(4)Start Playbackをクリックでアニメーションスタート
(5)Stop Playbackをクリックでアニメーション停止
Idel Movements Mocap
こちらもMocapです。リアルなアイドリングのアニメーションです。
シーンファイルを開きます。
またまたOronan様のフィギュアと、今度はHuaQ様の衣装を当ててあります。
動画で確認してください。
服が貫通していますが、微調整はしていません。(微調整は可能)
Idle Moves Timeline
こちらもよくできたIdlingポーズです。
前に紹介したIdel Movements MocapのアニメーションがScene Animationなのに対して、こちらはTimeLineであるところが大きく違っています。
Scene AnimationはVaMの機能ですが、TimeLineはプラグイン(追加機能)です。よって、TimeLineプラグインをAddonPackagesフォルダに入れておく必要があります。
Idle Moves Timeline 2020-09-24
Idle Moves Timelineのシーンを読み込みます。
Xspada様のShinobuフィギュアを当てています。
プラグインTimelineの開き方です。
右下の方にある人二人アイコンをクリックしてPersonのタブを開きます。
Pluginsタブをクリックします。
ずらっと並んだプラグインからTimelineを探し、Open Custom UIをクリックします。
すると下記のような操作画面が出てきます。
基本的にSeqと書いてある再生ボタンを押せばアニメーションがスタートします。
オートプレイがオンになっているので、実際はシーンを開いた瞬間にアニメーションがスタートします。
実際の再生動画です。
このアニメーションはとてもよく出来ていて、複数のアニメーションがランダムに再生されるようになっています。とても自然にIdling動作が続きます。
Timelineからアニメーションを抜き出す
Timelineからアニメーションを抜き出して、別途保存することが可能です。
TimeLineの操作画面でMoreタブをクリックし、Import/export animationsをクリックします。
続いて、次の画面でExport Animationボタンをクリックします。
適当なファイル名を付けます。
スクリーンショットを保存します。
四角の中をクリックすることによって保存がされます。
まったく別のシーンを開いてみました。
そしてプラグインにTimelineを当てました。
Open Custom UIを開き、Timelineの操作画面を開き、Moreタブをクリックし、Import/export animationsをクリックします。次の画面で先ほどとは逆に今度はImport Animationボタンをクリックします。
Save/Animationフォルダを選択してください。
先ほどのアニメーションを選択し、アニメーションをインポートします。
Importボタンを押します。
アニメーションがインポートされました。
これで異なったシーンでもアニメーションが使えるようになります。
試しに再生ボタンを押してみてください。
管理人のコメント
今回はVaMで様々な人物Atomに対して着せ替えファッションを楽しむ際にアイドリングの動きを与える方法について説明しました。
さらにTimelineからアニメーションを抜き出してJsonファイルとして保存し、他のシーンでも使えるようにする方法を解説しました。
VaMではHubからさまざまな作者様のアニメーションをDLし、これをJsonファイルとして保存することによってアニメーションの資産を作ることができます。シーンアニメーションのJson保存については以前の記事で紹介しましたので、今回のTimelineの方法と合わせれば、ほとんどのアニメーションは保存することができます。
ただ、あくまでも作者様の使用条件のもとに利用するようにしてくださいね。