PropsはEnviromentと英語で表現される場合もあります。どちらもフィギュアの背景に置く道具や建物の3Dオブジェクトのことです。
Unityではフィギュアは歩き回ることが多いので、背景が単なる画像だとなんとなく違和感が出てしまいます。そこで背景にも3Dオブジェクトを置いてリアルな絵作りを目指します。
UnityのHDRPの場合、DazのIrayほどの画質はないものの、中庸を保ってリアルタイムにレンダリングするので、DazからエクスポートしたPropsの3Dオブジェクトが増えてもさほど重くはなりません。
今回はDazのPropsをDaz to Unity Bridgeを使って、Unityに持っていく方法を解説します。
Daz to Unity Bridgeの操作
いつもと同じように、Unityで新規シーンを作っておきます。
そのままUnityを開いておいてください。
![](https://beautiful3d.net/wp-content/uploads/2022/05/0-1-1180x630.jpg)
Dazを開きます。
今回はLA PoolをUnityにエクスポートしてみます。
エクスポートする前に、カメラや照明などの余計なPropsは削除してしまいます。
子オブジェクトはすべてプールのPropsになっているようにします。
図でいえば、赤い部分以外のPropsなどはすべて削除してしまいます。
![](https://beautiful3d.net/wp-content/uploads/2022/05/1-2-1200x601.jpg)
余計なPropsを削除して必要なものだけにしています。
この時、あまりにPropsが重すぎると、うまくエクスポートできない場合があります。
なので、必要なPropsだけ残してください。
図の場合は、プールを形作るProps、チェア、植栽だけを残しています。
![](https://beautiful3d.net/wp-content/uploads/2022/05/2-2.jpg)
SceneタブでおおもとのPropsだけを選択して、ファイルメニューから「Send to」「Daz to Unity」を選択します。
![](https://beautiful3d.net/wp-content/uploads/2022/05/2_5-1173x630.jpg)
下図のようなダイアログボックスが出てくるので、Asset Nameに適当な名前を付けて、Asset Typeは「Static Mesh」を選びます。Propsはすべて「Static Mesh」(動かないメッシュだけのオブジェクト)です。モーフは選びません。
Unity Assets Folderは、下図のようにエクスポートしたいプロジェクトのAssetsフォルダを選んでください。
Insrall Unity Filesですが、そのプロジェクトに一番最初にDazの3Dオブジェクトをエクスポートしたい時だけチェックを付けてください。二回目からはチェックを外してください。
最後に「Accept」をクリックします。
![](https://beautiful3d.net/wp-content/uploads/2022/05/3-2.jpg)
エクスポートが始まりますが、時間がかかりますので、ゆっくり待ちましょう。
![](https://beautiful3d.net/wp-content/uploads/2022/05/4-2.jpg)
Unityにエクスポートされる
時間がかかりますが、UnityにDazのPropsがエクスポートされました。
しかし、プールが真っ黒です。
そこで、ヒエラルキーウインドウに表示されている、このプールの3Dオブジェクトを削除してしまいます。
このようにDaz to Unity Bridgeでエクスポートすると、最初にUnityのヒエラルキーに表示されているDazの3Dオブジェクトは、フィギュアでもPropsでもうまく操作できないことが多々あるので、私はまず削除してしまいます。
![](https://beautiful3d.net/wp-content/uploads/2022/05/5-2-1167x630.jpg)
新たに、エクスポートしたPoolのFBXファイルをヒエラルキーにドラッグします。
こんどはマテリアルの色が正確に表示されています。
![](https://beautiful3d.net/wp-content/uploads/2022/05/9-2-1172x630.jpg)
図のようにUnityへDaz Propsをエクスポートすることに成功しました。
管理人のコメント
簡単にDazのPropsをUnityへエクスポートできましたが、失敗するケースも多々あります。
原因が特定できていないのですが、
重いProps(たくさんの3Dオブジェクトの集合体)
カメラや照明が配置されているProps(削除しないでエクスポートを試みる)
動きのある3Dオブジェクト(モーフ込み)が配置されているProps(窓が開くなど)
などは失敗するケースがあります。
また、Daz to Unity Bridgeを使ってFBXファイルでエクスポートすると、データの改変ができないようにマテリアルズ(物質の質感や表面画像)が変更できないようになっているようです。
もちろんデータの改変は禁止されていることなので、絶対にしないようにしましょう。
以下にDazでのレンダリング結果と、Unityでのレンダリング結果を掲載しておきます。
やはりDazのIrayレンダリングの美しさに軍配があがりますね。
![](https://beautiful3d.net/wp-content/uploads/2022/05/Pool.png)
![](https://beautiful3d.net/wp-content/uploads/2022/05/image_003_0000-1120x630.jpg)