Let’s play Kawaii dress-up with Daz Studio, and explain how to make a Kawaii image.

Daz Studio UnityにPropsをエクスポートする(応用編)

PropsはEnviromentと英語で表現される場合もあります。どちらもフィギュアの背景に置く道具や建物の3Dオブジェクトのことです。
Unityではフィギュアは歩き回ることが多いので、背景が単なる画像だとなんとなく違和感が出てしまいます。そこで背景にも3Dオブジェクトを置いてリアルな絵作りを目指します。
UnityのHDRPの場合、DazのIrayほどの画質はないものの、中庸を保ってリアルタイムにレンダリングするので、DazからエクスポートしたPropsの3Dオブジェクトが増えてもさほど重くはなりません。

今回はDazのPropsをDaz to Unity Bridgeを使って、Unityに持っていく方法を解説します。

Daz to Unity Bridgeの操作

いつもと同じように、Unityで新規シーンを作っておきます。
そのままUnityを開いておいてください。

Dazを開きます。
今回はLA PoolをUnityにエクスポートしてみます。
エクスポートする前に、カメラや照明などの余計なPropsは削除してしまいます。
子オブジェクトはすべてプールのPropsになっているようにします。
図でいえば、赤い部分以外のPropsなどはすべて削除してしまいます。

余計なPropsを削除して必要なものだけにしています。
この時、あまりにPropsが重すぎると、うまくエクスポートできない場合があります。
なので、必要なPropsだけ残してください。
図の場合は、プールを形作るProps、チェア、植栽だけを残しています。

SceneタブでおおもとのPropsだけを選択して、ファイルメニューから「Send to」「Daz to Unity」を選択します。

下図のようなダイアログボックスが出てくるので、Asset Nameに適当な名前を付けて、Asset Typeは「Static Mesh」を選びます。Propsはすべて「Static Mesh」(動かないメッシュだけのオブジェクト)です。モーフは選びません。
Unity Assets Folderは、下図のようにエクスポートしたいプロジェクトのAssetsフォルダを選んでください。
Insrall Unity Filesですが、そのプロジェクトに一番最初にDazの3Dオブジェクトをエクスポートしたい時だけチェックを付けてください。二回目からはチェックを外してください。
最後に「Accept」をクリックします。

エクスポートが始まりますが、時間がかかりますので、ゆっくり待ちましょう。

Unityにエクスポートされる

時間がかかりますが、UnityにDazのPropsがエクスポートされました。
しかし、プールが真っ黒です。
そこで、ヒエラルキーウインドウに表示されている、このプールの3Dオブジェクトを削除してしまいます。

このようにDaz to Unity Bridgeでエクスポートすると、最初にUnityのヒエラルキーに表示されているDazの3Dオブジェクトは、フィギュアでもPropsでもうまく操作できないことが多々あるので、私はまず削除してしまいます。

新たに、エクスポートしたPoolのFBXファイルをヒエラルキーにドラッグします。
こんどはマテリアルの色が正確に表示されています。

図のようにUnityへDaz Propsをエクスポートすることに成功しました。

管理人のコメント

簡単にDazのPropsをUnityへエクスポートできましたが、失敗するケースも多々あります。
原因が特定できていないのですが、
重いProps(たくさんの3Dオブジェクトの集合体)
カメラや照明が配置されているProps(削除しないでエクスポートを試みる)
動きのある3Dオブジェクト(モーフ込み)が配置されているProps(窓が開くなど)
などは失敗するケースがあります。

また、Daz to Unity Bridgeを使ってFBXファイルでエクスポートすると、データの改変ができないようにマテリアルズ(物質の質感や表面画像)が変更できないようになっているようです。
もちろんデータの改変は禁止されていることなので、絶対にしないようにしましょう。

以下にDazでのレンダリング結果と、Unityでのレンダリング結果を掲載しておきます。
やはりDazのIrayレンダリングの美しさに軍配があがりますね。

Dazでのレンダリング結果
Unityでのレンダリング結果