Let’s play Kawaii dress-up with Daz Studio, and explain how to make a Kawaii image.

以前にもシャワーを紹介した時に、Daz Studioが4.20にアップデートされて、流体の3D表現が強化されたとご紹介しました。
今回紹介する空の背景に含まれる雲はまさに流体です。
今回、Dazを4.20にアップグレードしてみたので、3Dの空の背景に挑戦してみました。
商品名は、「SY Sky System Iray」です。
この製品で実現できるのは、朝、昼、夜の空を表現し、それをフィギュアの背景に配することです。
空には、雲と星が含まれます。つまり、雲と星のProps(3Dモデル)に、朝や昼、夜にふさわしい色味をマテリアルで貼り付け、それを時間帯に適した設定でiRayレンダリングをするという製品構成になっています。
言葉で説明するとなんだかとても難しそうで、引いてしまいますね。
なので、さっそく具体的な説明をしたいと思います。

パッケージは以下のとおり。
(Dazショップより転載させていただきました。)

今回のパッケージのポイントは

  1. 朝、昼、夕方、夜の空を表現できます。朝・昼・夕方は雲の形状や色味が変更できます。夜は、星空を表現できます。
  2. 雲はHDRIではなく3Dなので、形状を変化させることが可能です。
  3. レンダリング設定があらかじめついているので、簡単に美しいレンダリング結果を得ることができます。

Sky Systemを読み込む

EnvironmentsからSY sky Systemのセットを読み込みます。

雲のPropsを読み込む

EnviromentsのBackdropsで、まず雲のPropsを読み込みます。

地平線の上に、雲のPropsが読み込まれました。
この時点では雲にマテリアルが設定されていないので、もやもやした水蒸気のようなものが空中に浮かんでいるだけです。

MaterialsからPropsの形状を変化させ、色味を付ける

Materialsから、雲の形状を選ぶことができます。

まず、Zero position and Defaults Texturesを読み込みます。この雲の形状が雲の基本形となります。そしてこの色味が基本のカラーとなります。

10種の雲の形状を選ぶことができます。それぞれの種類につき、雲の薄いバージョンを選択できるようになっています。雲の形状と色味がセットになっています。夕方の色味にはこの雲の形状といった感じです。

雲2を当ててみました。Zeroポジションとは形が違うことがわかります。

Render Settingsでレンダリング設定を決める

続いてレンダリングの設定から、時間帯を選ぶと、レンダリングの設定を自動でしてくれます。
これは、Dazのレンダリング設定のEnviroments設定をDraw Domeにして、SSDayとSSTimeを自動的に設定しているものです。

ここではSSNoon、すなわちお昼の時間帯の環境光でレンダリングしてねという設定にしてみました。

iRayのレンダリング結果です。
お昼の式温度、光量の光がDomeに反映されるので、青みがついたことがわかります。

こちらは、同じ雲形状で黄昏時のレンダリング設定です。

別の雲の形状をマージしてみました。雲の形が変わっていることがわかります。

夜空の表現

下三つは、星空を表現するマテリアルです。
星のPropsを空に読み込みます。そのうちの1つは雲と星の両方です。

マテリアルで星空を読み込んだ上に、夜8時のレンダリング設定にしてみました。

管理人のコメント

フィギュアを配したレンダリング結果を並べてみました。
どうでしょう。圧倒的なクオリティの高さだということがおわかりになると思います。

HDRIの背景はしょせん静止画なので動的な表現ができません。また解像度に左右されます。
しかし、3Dの空は3Dであるがゆえに、DazのiRayレンダリングで描画されるために圧倒的に質の高いリアルな表現をすることができます。

製品の説明書きを見ると
The Sky System is rigged with a different bone for each of the four planes, so you can pose and spin the different segments to create an impression of time passing for sequential renders if desired.
どうやら空は4つの平面で構成されていて、異なったボーンがリグされているようです。
ということは、このリグを動かして雲のポーズを形創ることにより、時間の経過に従った雲の動きのアニメーションが作れるようです。
時間があるときに、試してみたいと思います。

SY Sky System Iray