Let’s play Kawaii dress-up with Daz Studio, and explain how to make a Kawaii image.

Face Transferで画像から3Dフィギュアの顔を作る(応用編)

今回はFace Transfer(FT)というツールを紹介します。このツールは、最初からDazStudioに付属していますが、初期状態ではお試しバージョンです。お試しバージョンでは、作成したものを保存できませんし、レンダリングすると「Face Transfer limited 」という文字が入ってしまいます。そこで、Daz Shopから有料版を購入しましょう。

DazショップのFace Transfer Unlimited。お高いので、セール中に安くなった時に買うとよいでしょう。

Daz Shopのマイページを開くと、右図のようにSerial Numberのページがあるので、そこからFTのシリアルナンバーをメモしましょう。

「Help」メニューから「About Installed Plugins」を選ぶと左図が出てくるので、FTの横の空欄にシリアルナンバーを入力すれば、目出度く制限なしで使えるようになりますよ。

ポイントは2つ
*うまく使えば、あなたが3Dフィギュアにしたい顔画像から、画像の雰囲気そっくりなFaceを持つGenesis8ベースのフィギュアが作成できます。
*もとの顔画像がすべてです。以下の条件を満たしたとき、画像の雰囲気そっくりなフィギュアを作り出すことができます。
 (1)真正面から捉えた顔画像であること。左右がシンメトリーなほどよい。
 (2)髪が眉にかかっていないこと。おでこが広く出ているほどよい。
 (3)同じく髪が横から目にかかっていない方がよい。

顔画像を準備する

今回はネットから取得した著作権フリーの顔画像を、さらに架空の顔にしてそれを使ってフィギュアを作成します。
以下のサイトの無料機能を使って、架空の顔を作ってみました。
https://fusion-ac.net/

顔には肖像権がありますので、ネット上で公開する場合、このような配慮が必要です。注意しましょうね。
あなたが自分一人で楽しむ分には何の問題もありません。

Photoshopで髪の毛と背景を切り取る

この操作にはPhotoShopが必要です。
毎月1,000円ぐらいのサブスクで購入できますので、思い切って買ってしまいましょう。

左側のメニューから、「クイック選択ツール」を選びましょう。

顔の部分を髪との境に沿ってドラッグしていくと、右図のように顔だけが選択できます。「Altキー」を押すとマウスがマイナスになるので、髪にはみ出してしまった部分を肌の部分まで戻しましょう。

うまくいくと、右図のように顔と髪の境目に点線が引けます。

上部の「選択範囲」メニューから 「選択範囲を反転」 を選びます。

「編集」メニューから「カット」を選びます。

髪が粗々カットされました。
このようにおでこが広く出ていれば、フィギュアにヘアを被せた時に、粗々髪の毛が残っている部分は隠れてしまいます。

「レイヤー」メニューから、「新規」「レイヤー」を選択します。

右側に表示されたダイアログから「クイック操作」のところにある「背景を削除」を選びます。

背景が削除されました。
灰色の部分には何も画像がありません。

「」から「書き出し」「書き出し形式」を選びます。出てきたダイアログで、jpgを選んで、ファイル名をつけて保存します。

この時、ファイル名は必ず英語にしましょう。日本語のファイル名を付けると、エラーになってしまいます。

これで、下ごしらえが完成しました。

Genesis8に、FTで顔画像を適用する。

では、Face Transferの機能を使って、Genesis8のFaceを画像の3D画像にしていきましょう。

お馴染みGenesis8をシーンに呼び込みます。

次にいつものように、フィギュアに「Material」の「Base skin」を当てます。

右下にある「Face Transfer」ペインの「Generate Face」、「Source Image」のBrowseを選択し、事前に加工しておいたFace画像を選択します。

「Female」にチェックを入れ、「Generate」ボタンを押します。

下図のように見事に画像が3Dに変換されました。
粗々にPhotoshopで髪を抜いているので、右眉の上に髪の残像が残っています。そこでヘアーを被せてしまいましょう。

とりあえず画像と似たようなヘアーを被せます。

もと画像に比べて、ちょっと顔の縦方向の長さが短いような気がします。そこでパラメーターで調整します。

「Scene」タブで、「Genesis8 Female」を選択したまま、下方の「Paramater」ペイン「All」で、検索ウインドウに「Face」と打ち込み、「Face Long-Short」スライダーをマイナス100パーセントにしてみましょう。

このパラメーターは、下記のモーフを購入すると使うことができます。
このようにFTでよりリアルな3Dフィギュアへの転移を狙うのであれば、顔関連のモーフを購入しておくとよいでしょう。

HY Detailed Morphs for Genesis 8 Female

Morph Dials: かなりたくさんの顔関係のモーフがついています。

  • Face Depth
  • Face Long-Short
  • Face Wide-Thin
  • Hairline Down
  • Head Back Big-Small
  • Head Back Top Small-Big
  • Head Back Top Thin-Wide
  • Head Front Big-Small
  • Head Height Tall-Short
  • Head Width Thin
  • Head Width Wide
  • Jaw Wide-Thin
  • Eye Bag Left
  • Eye Bag Right
  • Lacrimals Bulge
  • lacrimals Left Back-Front
  • lacrimals Left In-Out
  • lacrimals Right Back-Front
  • lacrimals Right In-Out
  • Nostril Left
  • Nostril Right

適応結果、さらに画像に近づきました。

レンダリング結果です。

FTを適用したフィギュアに衣装や背景を付ける

完成画像にしてみましょう。

まとめ

どうでしょうか。
架空の人物が見事に3Dフィギュアに変化しました。
FTは最強のツールですが、それを生かすためにはもとの顔画像が整っていることが第一条件です。もう一度復習しましょう。

  • 真正面から捉えた顔画像であること。左右がシンメトリーなほどよい。
  • 髪が眉にかかっていないこと。おでこが広く出ているほどよい。
  • 同じく髪が横から目にかかっていない方がよい。