Let’s play Kawaii dress-up with Daz Studio, and explain how to make a Kawaii image.

Daz StudioのAnimate2を使ったアニメーションの作成、その3です。
その3ではカメラをアニブロックに配して、映画みたいなアニメーションの作成に挑戦していきます。
カメラもまた3Dオブジェクトなので、動きを与えることが可能です。そこでその動きをアニブロックに記録して、被写体を追い続けるアニメーションを作成します。

今回も2に続き、High Heel Walk for Genesis 8 Female(s)をフィギュアのアニブロックとして使い、さらにカメラのアニブロック作っていきます。

背景を読み込む

今回は人物が移動するアニメーションを作っていきます。
フィギュアが動くということは、カメラを動かしてフィギュアを追ったら、アニメーションの背景も動くことになります。ですから、背景も3Dオブジェクトでないとリアルなアニメーションにはなりません。(HDRI画像では背景は動きません)
だからといって、ハイポリゴンな3Dオブジェクトを置くと、それにレンダリングの時間を取られて、アニメーションを作成する意欲がそがれます。
そこでここでは、平面を4つ組み合わせただけの、簡単なスタジオスペースを背景に置くこととしました。

「Scintillant Portrait Lights」という照明集に付属の「Portrait Space」というプロップを配しました。こちらに向かって人物が歩いてくるので、プロップのZ Scaleを500にして奥行きを持たせました。

フィギュアのアニメーション作成

それではフィギュアを読み込み、High Heel WalkのFWD WalkアニブロックをaniMate2のフィギュアのtimelineに配置します。FWD Walkは人物が移動するアニメーションになっています。

同じアニブロックを3つ連続して配置しました。

フィギュアを動かしてみます。手前に向かってフィギュアが移動しているのがわかります。

カメラのアニメーション作成

図のような映像をカメラで作っていきます。人物が動いても、この画角を維持し続けるものとします。
まずPerspective Viewで画角を作ります。

まずカメラを作成します。

図のようにカメラアイコンをクリックし、出てきたダイアログボックスで「Copy Active View(Perspective View)」をチェックし、Acceptします。

ViewPortでCameraを選択し、図のようにSide by SideでViewPortを二つにします。

新たなViewはTopビューにします。
SCENEペインでカメラを選択してください。
カメラと人物の距離が、図のように方眼2つ分が、Cameraビューの画角となることがわかります。

では、カメラのアニメーションを作成します。

図のようにSceneペインでカメラを選択し、aniMate2の左端+アイコンをクリックします。
するとカメラのアニブロックを配置するための、timelineが出来ます。

Cameraのタイムラインの空白の部分を右クリックして、空のアニブロックを作ります。

カメラは動きますので、Motion propertiesを選びます。継続時間を4秒にして、Acceptします。

フィギュアのアニブロックの長さに揃えたいので、カメラの空のアニブロックをクリックして、再生ヘッド(下向き三角)をフィギュアのアニブロックの終端に持っていきます。

この状態で、図のSplitアイコンをクリックして、余分なアニブロックをカットします。

余分なアニブロックをクリックして、図のような状態になったら、ごみ箱アイコンをクリックします。余計なアニブロックは削除されて、アニブロックの長さが揃いました。

では、カメラのアニブロックを編集モードにします。(編集モードへの仕方は、その1やその2を見てください)
最初のブロックの位置に再生ヘッドを持っていき、最初のコマをクリックして選択します。
カメラの位置を動かして合わせ、ちょうどよいところで+カギマークアイコンをクリックして、キーフレームを記録します。
(※この時、カメラの位置を全く動かさないと、キーフレームが記録されないので注意してください)

カメラの位置合わせはTop Viewが便利です。カメラも3Dオブジェクトなので、フィギュアの位置を移動するのと同じ理屈で動かすことが可能です。

次にカメラのアニブロックの最後のコマに再生ヘッドを持っていき、そこで最初のコマと同じ画角になるようにカメラを動かします。そして、+カギマークでキーフレームを設定します。

再生すると次のようになります。
微妙に画角がずれるので、中間地点二箇所にキーフレームを設置し、なるべく同じ画角になるように調整します。

図のように中間二か所にキーフレームを付けました。

管理人のコメント

複数のアニブロックを組み合わせ、リアルなアニメーションを作成することができるようになると、こんどはかっこいいカメラワークを付けることができないかと考えるようになります。
フィギュアが動くときは、カメラで追いかけるカメラワークが考えられます。
静止したフィギュアを円を描きながらカメラが追うというカメラワークなども映画などでよく使われます。

Daz Studioでは、パースと呼ばれる軌道を作成してカメラを動かすことができないので、ここで説明したような方法でカメラを動かしてがっこいいカメラワークを作成していきます。

ではカメラアングルを切り替えるときはどうしたらよいのでしょうか。
アニメーションその4で説明することとします。